映画・ドラマの重要役どころを演じ続け、長年に亘り、俳優として活躍を続けている北大路欣也さん。
ドラマ半沢直樹での頭取役や華麗なる一族の万俵大介役など重みのある、他を寄せ付けないオーラが出る唯一無二の存在です。
今回は北大路欣也さんの若い頃を振り返り、現在の活躍に至るまでの変遷をお届けいたします!
【画像】北大路欣也は若い頃イケメン!
10代(~1962年)
引用元:上:UーNEXT、下:wikipedia
1956年13歳の時、映画「父子鷹」で俳優デビューした北大路欣也さん。大俳優であった父親・市川右太衛門に付き添われ、勝海舟の少年時代を熱演しました。
1958年15歳の時には、映画「少年三国志」で映画初主演、1963年20歳の時に映画「海軍」で現代劇初主演を果たしました。俳優としての道を突き進む一方で、早稲田大学第二文学部に入学しており、仕事と学業を並行して頑張っていた時期でもありました。
上の画像は、デビュー作となった13歳の頃の北大路欣也さんです。少年の面持ちながらも、時代劇スタイルの良く似合う俳優気質の表情をしていますよね。
また下の画像は、同級生でライバルであった松方弘樹さんと共演した映画「花笠ふたり若衆」で18歳の時のものです。ライバルの松方さんは「東映城の暴れん坊」と売り出されたのに対し、北大路さんは「東映城のプリンス」と売り出されたそうです!確かに王子様のような端正な顔立ちですよね。
北大路欣也さんは幼い時から映画などに出演しているけどきっかけはなんだったのかな?
北大路欣也さんは、父親(市川右太衛門)が大俳優であり、東映の役員も兼務していたことから、御曹司として右太衛門の庇護のもと順調にキャリアを重ねたんだよね。ただ欣也さんは、10代の頃、俳優を職業にする気はなく、出なさいと言われていたから出ていただけと話しているから親の影響は大きかったよね!
20代・30代(1963年~1982年)
引用元:上:X、下:NHK北大路キンキンの、偶然ロックステディになっちゃった歌謡「風のバラード」7吋盤。https://t.co/ICoVbYHGkM pic.twitter.com/bM5iuOnYOu
— RECORD SHOP NAKA/ナカレコ (@nakareco2) February 4, 2019
北大路欣也さんは大学卒業後の1964年21歳の時に舞台デビューし、劇団四季の公演に度々客員参加をしました。演じることに貪欲な時期で、吸収するものも多かったのではないでしょうか。
そして、1968年25歳の時に、NHK大河ドラマ「竜馬がゆく」が主演を果たします。近代日本の扉を大きく開いた青年・坂本龍馬の生涯を見事に演じ切り、高評価に繋がりました。下の画像が、竜馬がゆくに出演した時のものです。凛々しい姿で、恐しい男のイメージもありますよね!
また、北大路欣也さんは、この頃歌手活動も行っており、1966年23歳の時に「涙をふたりで」、1967年24歳の時に「風のバラード」など、1993年まで計7曲を発売しています。上のXの投稿は、風のバラードの時のジャケットです。演技とはうって変わって爽やかな青年のイメージで甘い感じがする写真ですよね。
引用元:上:X、下:NHK八甲田山ほんとに最初は
— dai nakamura (@NijinskiDai) February 7, 2024
ほのぼのしとるんだよな
まさか最後の顔合わせになろうとは
北大路欣也キラキラしとる😄#八甲田山 pic.twitter.com/F6tLRA6VtZ
上のXの投稿は、1977年34歳の時、映画「八甲田山」に高倉健さんとともに主演した時のものです。雪中行軍の演習中に遭難し、演習に参加した210名中199名が死亡した八甲田雪中行軍遭難事件を題材に、極限状態での組織と人間のあり方を問いかけた作品でした。
欣也さんは、短髪姿でキリリとした表情が頼もしく感じられますよね。この映画で欣也さんは、第1回のアカデミー賞で主演男優賞を受賞しました。そして劇中での台詞「天は我々を見放した」は流行語にもなりましたね。
そして下の画像は、1981年38歳の時、NHKドラマ「男子の本懐」で主演を務めた時のものです。昭和初年に金解禁を断行した濱口雄幸(当時首相)と井上準之助(当時大蔵大臣)を主人公とした歴史経済小説で、欣也さんは、首相の濱口役を熱演しました。こちらの画像も男前な姿を披露していますよね。
金解禁とは
金貨及び金地金の輸出許可制を廃止して金本位制に復帰または、流通貨幣の発行国が、本位貨幣(正貨)に戻ること
北大路欣也さんは、NHK大河ドラマの出演が多い気がするけど、どのくらい出演しているのかな?
北大路欣也さんは、これまで9回も大河ドラマに出演しているんだよね!
1968年:「竜馬がゆく」
1970年:「樅ノ木は残った」
1972年:「新・平家物語」
1987年:「独眼竜政宗」
2001年:「北条時宗」
2008年:「篤姫」
2011年:「江〜姫たちの戦国〜」
2015年:「花燃ゆ」
2021年:「青天を衝け」
1993年の「炎立つ」でも出演が決まっていたけど、撮影スケジュールが変更されたことに伴い、本編収録開始前に降板してしまったんだよね。
40代・50代(1983年~2002年)
引用元:上:ファミリー劇場、下:時代劇専門チャンネル
40代以降もドラマを中心に主演作が続き、日本のドラマ史上で欠かせない俳優となっていた北大路欣也さん。1986年43歳の時に始まった江戸川乱歩の美女シリーズは、1990年47歳の時まで続く、ロングヒット作となりました。
女優の官能的な演技、カーチェイス、物語終盤に死亡したかと思われていた名探偵・明智小五郎が、別人物に成りすまして登場し、犯人の前で変装を解くラストシーンが恒例となり、視聴者をワクワクさせました!
また下の画像は、テレビ朝日系ドラマ「ご存知!旗本退屈男」で主人公・早乙女主水之介を1988年43歳の時から1994年49歳の時まで合計9作品を演じた時のものです。
時代劇シリーズものとして長期間出演し、お茶の間を楽しませましたね。その後も、銭形平次シリーズ、検事霧島三郎シリーズ、子連れ狼シリーズなど多くのロングヒット作の主演を務め、俳優の地位を不動のものとしました。
北大路欣也さんが活躍していた時代は今でいう大御所俳優が多かったと思うけど、どういう方々と一緒にやってきたのかな?
さっきも出てきたけど、松方弘樹さんをはじめ、千葉真一さん、渡瀬恒彦さん、梅宮辰夫さん、山城新伍さんなど東映時代からの仲間で切磋琢磨していたということだよね!
60代以上(2003年~)
引用元:上:ORICON、下:西日本新聞
上の画像は、2007年64歳の時、紫綬褒章の受賞パーティーの時のものです。このパーティーには、長嶋茂雄さんや海部元首相、伊東四朗さんなどの著名人及び、学生時代の仲間約250名が参加し、盛大に行われました。
これまでの俳優での活動が多くの方に認められ、伝播されるべき演技力であると認められたと言ってよいでしょう。
紫綬褒章とは
科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術文化分野における優れた業績を挙げた方に授与される
下の画像は、2024年81歳の時に、春の園遊会(東京・赤坂御苑)で天皇・皇后両陛下とお話ししている様子です。天皇陛下との会話の中で、40年以上前の学校の先生のドラマを観ていたという話を聞いて大変嬉しく思うと同時にびっくりされたとコメントしていた欣也さん。皇族の皆さんからも評価される演技力の高さは本当に素晴らしいですよね。
またこの前年の2023年、文化功労者に選出されており、映画・ドラマなど演じる文化を世の中に浸透させた功績が評価されたものです。まだまだ活躍して頂き、いつまでも業界の重鎮としての演技をみていたいですよね!
文化功労者とは
文化の向上発達に関し特に功績顕著な者を指す称号。文化功労者年金法に定められる。文化人にとっては文化勲章に次ぐ栄誉
北大路欣也さんは、役者との心構えみたいのがあるのかな?
欣也さんは、「どの職業をやるにしても、まず『人』であるわけですよね。俳優という職業も、まずは人として自分を鍛錬しなくちゃいけない」と話していて、「一作一作に協力してくださったスタッフの方々の姿がよみがえってきました。みなさんに支えられて今日がある」と文化功労者選出時も話しているから、人と人の繋がりが大切であるということを説いている気がするわ!
北大路欣也さんが所属する”ホリプロ・ブッキング・エージェンシー”には他に誰が所属してる?
引用元:ホリプロ
北大路欣也さんの所属するホリプロ・ブッキング・エージェンシーには、名取裕子さん、大和田伸也さんや吉田鋼太郎さんなどが所属しています。
【画像】北大路欣也の妻との現在や役者のオファーが絶えない理由は?
北大路欣也の妻との現在
引用元:オークフリー
北大路欣也さんは、1977年11月12日34歳の時に古屋祥子さんと結婚しました。祥子さんは一般の方で貿易会社の社長令嬢なんだとか。
北大路欣也さんは15歳の時、まだ9歳の古屋祥子さんと出会い、その瞬間「この人こそ自分の理想の妻だ」と電流が走ったような衝撃をうけたそうです。運命的な出会いだったのでしょうね。北大路さんが21歳頃に交際を始め、13年の交際を経てのゴールインとなったそうです。
引用元:フライデーDIGITAL
以降、浮気などのスキャンダルもなく奥様一筋の北大路欣也さんですが、現在は奥様とともに超高級老人ホームに住んでいるんだとか。
とは言え、体調が悪く老人ホームに入居したわけではなく、お子さんもおらず、仕事が多忙で家を空けることが多い北大路欣也さんの自宅には祥子さんが一人でいることが多くなってしまう為、奥様が一人でいる時間が長いのが心配とのことで二人での入居を選択したそうです。本当に愛妻家ですよね。
超高級老人ホームって、どんなところなんだろう?
共用部にはプール、最上階には東京を一望できるバーまであるんだって!入居一時金は最低でも6000万円近く、月々の費用も一人30万円はくだらないそうだよ。入居している方も裕福な方が多い高級老人ホームだからか、他の方に自然となじんで北大路さん夫妻もリラックスして過ごせるんだって💡
北大路欣也の役者のオファーが絶えない理由は?
半沢直樹 2013年版(2013年7月 – 9月)2020年版(2020年7月 – 9月) – 中野渡謙 役
引用元:ザテレビジョン
Believe-君にかける橋-(2024年4月25日 – ) – 坂東五郎 役
引用元:ORICONNEWS
北大路欣也さんといえば、東映出身のいわゆる「銀幕の大スター」ですよね。そんな大物俳優の北大路欣也さんに出演をオファーするとなるとかなりのギャラが必要になりそうイメージですが、北大路さんへのオファーは2024年現在も止まるところを知りません。それはなぜなのでしょうか。以下にまとめてみました。
・北大路さんほどの威厳や貫禄のある俳優さんがいなくなったこと
・台詞は完ぺきでNGを出さない
・文句を言ったりしないのでスタッフが余計な気を遣わずに済む
・ギャラは決して安くはないがこれまでの大御所と比較し破格
以上のことから、北大路さんはかなり重宝されている大御所俳優と言えますよね。きっと今後も様々な役柄に起用されることでしょう。
破格と言われる北大路さんのギャラだけど、いくらくらいなのかな?
ドラマ1話200万円から300万円といわれているよ!
でも、時代劇が盛んな頃は、松方弘樹さんなどは1話につき700万円という時もあったそうだからかなり格安だし、それなのにあの威厳のある存在感を出せる人は唯一無二だよね!
北大路欣也のプロフィール・SNS
引用元:テレビ東京
プロフィール
- 名前:北大路欣也(きたおおじきんや)
- 本名: 淺井将勝(あさいまさかつ)
- 生年月日:1943年2月23日
- 年齢:81歳(2024年5月現在)
- 出身地:京都府京都市
- 血液型:A型
- 著名な家族:市川右太衛門(父)
- 趣味:読書、絵画、ゴルフ、クレー射撃
- 所属事務所:ホリプロ・ブッキング・エージェンシー
受賞歴
日本アカデミー賞
- 1978年:第1回/優秀主演男優賞(アラスカ物語・八甲田山)*ノミネート
- 1985年:第8回/優秀主演男優賞(空海)*ノミネート
- 1986年:第9回/優秀主演男優賞(春の鐘・火まつり・夢千代日記)*ノミネート
報知映画賞
- 1985年:第10回/最優秀主演男優賞(火まつり・春の鐘)
その他
- 1963年:エランドール賞新人賞
- 1974年:芸術選奨新人賞演劇部門
- 1977年:第14回 ギャラクシー賞(選奨『青春の門』)
- 2002年:第28回 菊田一夫演劇賞(演劇賞『佐渡島他吉の生涯』)
- 2007年:紫綬褒章
- 2015年:旭日小綬章
- 2021年:京都市文化功労者
- 2022年:牧野省三賞
- 2023年:文化功労者
北大路さんはソフトバンクのお父さん犬・カイくんと対面したことがあるってホント?
うん、北大路さんは2007年から、ソフトバンクのCM「白戸家シリーズ」でお父さん犬の声をされているよね!でも、初対面の時、カイくんにはあまりなついてもらえなかったみたいで「飼い主の方の言うことは100%聞いていましたが、私は0%でした」と話していたよ!